風来坊参男坊

思い付くまま、気が向くまま、記述する雑文。好奇心は若さの秘訣。退屈なら屁理屈が心の良薬。

新幹線「N700系」そしてドクターイエロー(923形) 86号

2007年05月26日 13時25分32秒 | 随想
7月1日に新幹線の新型車両(N700系)が営業運転を始めるという。東京・新大阪間515.4キロで5分短縮出来ることが大きなセールスポイントである。素人考えでは、たった5分のことを、大袈裟に言うのが不可思議である。5分ぐらいの時間の無駄遣いは日常茶飯事である。専門家の現場の人間には、5分の短縮は大きな成果なのだろう。しかし旧型車両(700系・300系)で東京・新大阪間で5分短縮する方法は簡単に見つかるのである。途中停車する名古屋及び京都を飛ばせば、簡単に達成できると思う。「夢の超特急」である。名古屋から乗車すると、何分短縮出来るの?京都なら何分節約できるの?

昔は多忙なので簡単に気分良く騙されたが、最近は有り余る時間を利用して、思索して言葉で遊んでいるのである。本当に宣伝しなければならないことは、5分短縮で電車を増発することが可能となることなのではないのか。快適に便利になるから、割高な運賃も喜んで払うのである。
コンビニ店の物の価格は割高であるが、喜んで購入するのは便利(コンビニエンス)だからである。コンビニ(convenience)とは<便利>という意味である。最近のコンビニ店は過当競争で、割高感も薄れて来ている。

新幹線はコンビニ列車なのである。コンビニが24時間営業で便利であるなら、新幹線も24時間営業しなければならない。その為には騒音・振動を無にしないと世間が許さない。新幹線は競争相手がいないので、割高な価格を維持できているが、リニア新幹線が完成した暁には、大幅な価格破壊が発生するだろう。リニア新幹線に乗車する夢があるが、その頃生きているかどうかわからない。

新幹線「N700系」は大変優れた車両のようであるが、線路が無ければ粗大ゴミなのである。新幹線「N700系」は線路様に感謝の気持ちを常に持ち、安全第一で走行し、人様に笑顔を提供する使命がある。そして線路を点検整備する車両はドクターイエロー(923形)である。「N700系」は縁の下の力持ち、徹夜で作業するドクターイエロー(923形)のご苦労に感謝しなければならない。新幹線「N700系」は人間で言えば、肉体である。しからば心は何処にあるのか?その心に訴えているのである。

華やかな新幹線「N700系」よりも、ドクターイエロー(923形)に関心が向いてしまうのは、風来坊の風転思想に取り付かれている小市民だからである。

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