田舎に滞在した時に、ふるさと納税 なる制度があることを知った。
故郷に寄付をすると土地の名産品をお礼として頂戴し、所得税が還付され、翌年の居住地の住民税が減額される。その差額が2千円。
寄付金額は、夫婦だけの所帯では一人分の給与収入が200万なら6千円で還付金合計が4千円、お礼の品が2千円なら消費税がお得。
過疎に悩む田舎人が過疎に悩む田舎人に、お互いに寄付をして名産品を交換する、言わば老老介護と同じ現象なのだろう。
給与収入が一億円の富豪なら4,281,000円の寄付で4,279,000円の還付がある。たった2千円の投資で消費税免除の莫大なお礼の品が豪邸に宅配される。日本の税制は富豪に優しく、貧者には酷いのである。
東京の富豪が結束し、ふるさと納税に積極的になれば、都民税は激減し、東京五輪を開催する財源が消滅する。
しかし東京の富豪は故郷を顧みず、東京さえ良ければそれが良いと考えるのだろう。