この悠久の宇宙の中で、自分という人間は過去にも未来にも一人しかいない、天上天下唯我独尊。
人の生を受けるは難し。六道輪廻、地獄・餓鬼・畜生・修羅・人間・天の一番じゃないが、まんざら捨てたものでもない。人間であることは奇跡だ。
人間は必ず死ぬ、長くて120年。自然なのか、神か仏か、人間は何か偉大な存在、サムシング・グレートの前では死刑囚。
死すべきものの命あるは有り難し。
神は自分の姿に似せて人間を創り、地上のすべてのものを彼に従わせる、自然を征服する野心は驕りだ。自己存在の絶望性=死を自覚しつつ生きるから人間が万物の霊長。
自然の掟を守り、清貧な死刑囚と自覚する善人は極楽に当然に往生する。
自然を軽視して搾取する輩は地獄に超伝導リニアで直行させるのが人間の知識であるが、阿弥陀如来は最優先で救済する。悪党に涙するのが仏の仕事。
人間は自然が犯した唯一の誤りだから。