風来坊参男坊

思い付くまま、気が向くまま、記述する雑文。好奇心は若さの秘訣。退屈なら屁理屈が心の良薬。

9(苦)るしんで42(死に)の人生 942号

2010年03月29日 06時06分31秒 | 仏教
たとえ一夜の罪でいい、抱いて下さい思い切り、今宵なごりの高瀬舟。

五木ひろしの演歌である。己のDNAを継続する欲求の性欲、受け止める一夜妻。五番町夕霧楼の遊女だろうか。

高瀬舟は京都の高瀬川を上下する小舟である。徳川時代に京都の罪人が遠島を申し渡されると、本人の親類が牢屋敷へ呼び出されて、そこで暇乞をすることを許された。

森鴎外の小説である。生活苦で自殺する弟が安楽死を願い介錯する。珍しい罪人の喜助と護送役の同心羽田庄兵衛の一期一会。

生きて死んでの人生。小舟に乗って大河を流される一生、海に出て、目的地を知らされないミステリーツワーの人生。

善人なおもて成仏す。いわんや悪人をや。南無阿弥陀仏。合掌。

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