
今夏の東京五輪等を巡り、政府の新型コロナウイルス対策分科会の尾身茂会長が「この状況で何のためにやるのか、目的が明らかになってない」
丸川五輪相は「我々はスポーツの持つ力を信じてやってきた。全く別の地平から見てきた言葉を言っても、なかなか通じにくいのは実感するが」
政府の大臣の言葉はスポーツを矮小化し、五輪のみがスポーツとする偏見、国家的見地からすると五輪はスポーツの全てではなく、ごくごく一部分なのだろう。
昨日の名古屋でのセ・パ交流戦のドラゴンズとマリーンズの対戦こそスポーツの持つ力を信じ、老人に夢と希望を与え、楽しい気分にしてくれたのだった。しかも税金を浪費する事もなく、民放だから視聴料を徴収されることもなく、リモートで観戦だからウイルスの感染はない。
これは正夢、今季初スタメンだった堂上直倫内野手の初回先制ソロに始まり、2回も抜てきの井領雅貴外野手が5年ぶりのソロ。逆転された7回には2塁打のビシエドを阿部寿樹内野手のスクイズで追いつき、8回は大島洋平外野手一発で決着をつけた。すべて今季「一号」の3発と奇跡のスクイズ、四安打で四得点の無駄を排除し、借金は一になり赤字解消は目前、明るい未来を老人に提供する。
「普段なかなか出られなかった選手が見事だった。二人のスタメンはコーチのアイデアもあった。『いこう』と思わせる意見を言ってくれた」と与田監督。
30才を過ぎた円熟の選手たち、コメントが いいね!
堂上「藤井さん、大野(奨)さんが若い選手に負けないくらい練習して、声を出していた。僕もやらないといけないと思っていました」
井領「生まれたばかりのかわいい娘が僕にパワーをくれました」
大島「(三塁コーチの)荒木さんの方を見たらホームラン打てよという顔だったので」
それぞれの境遇での自然な心の開陳なのだろう。
コロナ禍で身体の三密の回避が叫ばれるが、心の三密は不可欠、以心伝心、良馬は鞭影を見て走る、それぞれの人間が自分の役割を理解し懸命に一隅を照らせば結果はでるのだろう。