ビールのおまけ ４４号

以前に発泡酒を購入した時に、販売促進の為のおまけで吉本興業所属の漫才師である横山やすしと西川きよしのフィギャアを手に入れ大事にしていた。たまたまインターネットのオークションを閲覧していた時に、同じ像を発見した。

そして同じシリーズで、オール阪神・巨人、ザ・ぼんち、上方よしお・西川のりお、今いくよ・くるよ、Ｂ＆Ｂ、のものが有る事を知り、セットで最低価格が１２００円なので、駄目で元々と思い入札したところ落札できた。

非売品で中国製である。可愛くて、良く出来ている。非売品が商品となる不思議な国の日本である。他に吉本新喜劇の山田花子とチャーリー浜の同じ造りの像を発見したので落札した。５０円であった。請求書をメールで受信したら、定型外郵便での送料が加算され、合計１７０円である。郵便局で振込み送金したら２１０円取られた。合計３８０円になった。商品価格よりその他経費が多い不思議な商取引である。酒税が極端に高かった昔の高級ウイスキーが良く売れたのと同じ現象である。日本が昔に戻る前兆なのだろうか。

同封のパンフレットを見ると、吉本新喜劇の像は１０種＋シークレット１種の全部で１１種有る事を知り、収集戦争の開始である。数回の細切れで像を２・３種類単位で落札した。重複する像が増えたけれども、時間を掛けて１０種類が揃い、総額５０００円の出費であった。シークレットがまだ無いし、誰か分からない。無いとなると価値が上がるのは歴史が証明している。オイルショックの時のトイレットペーパー騒動を思い出す。

数ヶ月経過した上天気のある春の日に、捜し求めていたシークレットを発見した。間寛平である。何処で？。町内の玩具店の商ウインドウの中で間寛平が笑っている。しかも他の１０人を従えている。価格は全部で２０００円である。すぐに購入した。

慌てる乞食は貰いが少ない（あわてるこじきはもらいがすくない）という諺があるが、情報を収集して時間を掛けて調査すると、近くに善い話があるようである。幸せの青い鳥は近くに居るのである。よい勉強をさせていただいた。

販売促進のおまけを手に入れることで散財したので、発泡酒を飲む量を減らそうと思う。アサヒ本生赤ラベルの販売量が減少したら、それはシークレットの間寛平を企画した営業政策の失敗である。しかしシークレットの無いおまけは魅力が半減して、販売が鈍るだろう。両刃の剣である。商売は難しい。