風来坊参男坊

思い付くまま、気が向くまま、記述する雑文。好奇心は若さの秘訣。退屈なら屁理屈が心の良薬。

烏天狗は山伏の守護神 754号

2009年11月24日 04時04分05秒 | 随想
東名浜松西インターから天竜川を遡ると火防の神・秋葉山本宮秋葉神社に至る。天狗の像がある。眺望は東海一を誇るが、梅雨時の濃霧で何も見えなかった。

信濃の山岳信仰の戸隠や飯綱の霊山が取り囲む善光寺盆地は故郷である。しばしば登山した。

飯綱山の神・飯縄権現は烏頭人身有翼の烏天狗の姿で、白狐に乗った仏で不動明王の化身は神仏習合。神道発想なら明神になる。東照大権現は家康、豊国大明神は秀吉。

平安時代初期、戸隠出身の山岳修験者の三尺坊が飯縄権現になり、秋葉山に居を構えた。それ故に秋葉神社には烏天狗が祀られる。

現代の不動明王の化身は比叡山の回峰行者であり、多くの修験者にお会いした。修験道の開祖は役小角・神変大菩薩で桜の名所・吉野山の金峯山寺に感得した蔵王権現を祀る。

たまたま訪問時に高尾山薬王院の山伏と合同の柴燈護摩供の儀式に遭遇した。高尾山薬王院の本尊は飯縄権現で、烏天狗が境内に存在する。

都会よりも霊山に心が向かう原因は、天狗のウイルスに感染したのだろうが、ワクチンは山の霊気である。

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