
桃や桑などの木と竹の箸をそれぞれ1本ずつで長さの違う1対にし、男女二人一組になって一片の骨を挟んではし渡ししてから骨壺に入れる「骨上げ」に参列する機会が増えたのは長寿が故の喜ぶべき事なのだろうか、笑顔には成れない。
火葬場の職員である葬儀師の帽子に五の文字が刺繍してあるのをある市の火葬場で見た。
今回はたまたま火葬場が暇で、その時間帯に親戚のみが火葬炉を使用したが、その炉の番号が5番だった。
何で火葬場では五が大切に扱われるのか好奇心を刺激される。
火葬場を利用するのは人の死の時である。日本人の死の語感は四を連想する。四の次は五である。故に火葬場は五を珍重するのだろう。
五の語感は極楽の「ご」を連想するのが生粋の日本人なのだろう、その観点からも五は火葬場に似合う数字なのだろう。