風来坊参男坊

思い付くまま、気が向くまま、記述する雑文。好奇心は若さの秘訣。退屈なら屁理屈が心の良薬。

四国遍路は原動機付自転車で 441号

2009年01月13日 20時34分38秒 | 随想
年賀状をたくさん頂戴した。33年間在職した会社の後輩からの年賀状に目が留まる。優秀な謹厳実直な社員で会社の要職を歴任して役員になった。しかし何故か役職定年前に後進に道を譲る。

最近、自動二輪中型の免許を取得したが、家族や自己判断の体力不安で125ccの原付を乗り回している事を記述する。何処を旅しているのだろうか。

おいらは26歳の時、原付二種の免許を自動車学校で取得し北海道旅行をした経験がある。平凡な会社員のおいらより30年遅れている。おいらは先見の明があった。

原付バイクの言葉で新たなイメージが脳裏を駆け巡る。

65歳で健康不安がある。好奇心で始めた四国遍路旅。歩き続けるのは家族不安を発生させ自信がない。自動車なら安楽で修行にならない。苦に片寄らず、楽に囚われず、手段に拘らない中庸の遍路旅は原動機付自転車の巡礼の様である。

おいらに課す巡礼旅はテーマが無くては物見遊山となり、おいらの人格形成の修行にならない。人類の英知の内燃機関の最低の乗り物は原動機付自転車である。歩行の次点の過酷な移動手段の原動機付自転車による巡礼、空海さんは黙認して下さるだろう。

自宅の岡崎市から原動機付自転車で陸路を走行し、橋を渡り、隧道を通過して、四国に渡り、遍路旅をすることが可能だろうか。

本州四国連絡橋は神戸淡路鳴門自動車道・瀬戸大橋・瀬戸内しまなみ海道の3ルートがある。生活道路を兼ねる瀬戸内しまなみ海道のみが原動機付自転車で走行できる交通弱者に優しい街道である。他の2ルートは自動車専用の高速道路である。原動機付自転車で走行すると逮捕する生意気な国税を投入した道で、怪しからんのである。

全ての人間が自由に往来できるのが人の道で、工場でコンベヤで製造された自動車専用道は機械のコンベヤと同じで人間を疎外する。

目から鱗、鱗の様な物が落ちて、元どおり見えるようになったキリストの奇跡、後輩の年賀状のセンテンスが新たなおいらの可能性を引き出してくださった。有り難い情報だった。何時の日か実現したいと思っている。

間も無く定年退職、時間が有るが、金が無い。何時か「あしながおじさんDaddy-Long-Legs」が現れたら嬉しいな。

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