高齢化社会、老いて介護、病を患い入院、死ぬ人様が世間に満ち溢れている。
自分は決してその様にならないと顛倒夢想し薔薇色の人生を謳歌している。そしてその時期を迎え、右往左往する。
両親の死に遭遇し、人間に「老・病・死」が等しく訪れる事を知り人生観が劇的に変化した。老人・病人・死人は命懸けで教える教師なのだろう。
老人の関心事は死後の墓の心配である。亡骸を火葬にした骨は廃棄物、そんなに価値のあるものではない。
高倉健の「あなたへ」、“故郷の海に散骨して欲しい”一つの選択肢だろう。
両親の魂は何処へ、悩み抜いて私の顔を鏡に映してじっと見ると、両親が微笑んでいるじゃないか。