滋賀県彦根市に転勤になって平成7年7月に始めた西国33カ寺観音霊場の巡拝の朱印帳が4番槇尾山施福寺で満願したのは平成20年1月19日で13年の歳月を要したのだった。
奈良斑鳩法隆寺の門前町の叔父が94歳で大往生、一周忌の時期に84歳の叔母を訪ねご機嫌伺をした。
この機会を捉えて納経朱印掛軸の完成を目指して2度目の巡礼を始めたのだった。
近くの8番札所長谷寺で掛軸台紙を購入、墨蹟朱印を頂戴し、番外豊山法起院・7番岡寺・6番壺阪寺を巡礼、翌日に葛井寺、翌々日には4番施福寺・9番興福寺南円堂で7カ寺分が埋まったのだった。
まもなく傘寿の老人は阿弥陀様のお招きが近いだろうから、満願の可能性は薄いだろう。残りは老人の菩提を弔う一人旅を妻がルンルン気分ですることを目論んでいる。それも好かろう、仏の慈悲心なのだろう。