人口11億人のインドのタタ自動車が、世界で最も安い28万円の排気量が約620ccの超低価格車「ナノ」を首都ニューデリーの自動車ショーで公開したというニュースがある。そしてインドのP・チダンバラム財務相が、2025年までにインドの1人当たりの国民所得が4000ドルに達するとの見解を発表した。
思い出したのが1958年に発売されたスバル360である。当時の1000ccの小型車は百万円程度であり、月収が僅かに数千円レベルであったほとんどの会社員には縁のない乗用車であった。航空機技術を応用した超軽量構造を採用し、コンパクトにまとめられた大人4人の乗車を可能な軽快なデザインから、『てんとう虫』の通称で庶民に広く親しまれた。その頃のドイツの国民車は卓越した自動車設計者フェルディナント・ポルシェがアドルフ・ヒトラーの意向で開発した『ビートル=カブト虫』で進化して存続している。
スバル360に続いて発売されたのがマツダ・R360クーペである。1960年製造開始。4サイクルOHV356cc強制空冷Ⅴ型2気筒、16馬力のエンジンをリアに積む後輪駆動車。売価は30万円で、当時のスバル360より安く設定された。
そして1960年、池田勇人内閣の国民所得倍増計画。この計画では、翌年からの10年間に国民総生産を26兆円に倍増させることを目標に掲げたが、その後日本経済は驚異的に成長した。
現在のインドは60年前の日本に大変似ているのである。そして10倍以上の人々が有限の石油を消費することになる。現状で石油枯渇が68年後ならば、枯渇が早まることになる。そして高速道路建設のためのセメントが必要で、石灰岩を地表から剥ぎ取ることになる。日本では伊吹山が無残な山容になった。石灰岩の存在を確認していないが、次の被害者は世界最高峰のエベレスト山なのだろうか。
ヒマラヤ山脈に風穴が開けばモンスーンの雨期に雨がゴビの砂漠に降り、穀倉地帯に変わるかもしれない。未来予測は不可能で、神仏はヒトに不都合な計らいをしないのだろうが、神仏を越える活動をすると、天罰が下ることを覚悟しないといけない。
一人の人間は原付オートバイの50ccで移動可能であるから、家族には360cc程度の車が適当なのだろう。長距離の移動は電車やバス・船そして緊急ならば飛行機を利用する意識改革がないと、インドのモータリゼーションの発展は不可能なのではないかと思うのである。インドには大排気量で豪華な自動車は要らない。スピードはインドに似合わない。広大なインドをそんなに急いで何処に行くのですか。小さな日本を超高速で何処に行くのですか。
悠久の時間に身を委ね、自然に身を委ねることが、インドらしいのである。家族4人に4台の高性能車が素晴らしいことなのだろうか。重要なことは11億の民が、飢えないで人間らしく活動できることなのだろう。そして全世界の人類が。
徳一和尚と論争した最澄さんの推奨する法華一乗の乗り物は大白牛車(だいびゃくごしゃ)である。インドでは牛車が似合うようである。
インドのお釈迦様に学んだ日本は、お釈迦様を忘れ暴走して、自然を破壊してしまった。自然と共生するモータリゼーションをお釈迦様の故郷・インドに示して頂きたいのである。
思い出したのが1958年に発売されたスバル360である。当時の1000ccの小型車は百万円程度であり、月収が僅かに数千円レベルであったほとんどの会社員には縁のない乗用車であった。航空機技術を応用した超軽量構造を採用し、コンパクトにまとめられた大人4人の乗車を可能な軽快なデザインから、『てんとう虫』の通称で庶民に広く親しまれた。その頃のドイツの国民車は卓越した自動車設計者フェルディナント・ポルシェがアドルフ・ヒトラーの意向で開発した『ビートル=カブト虫』で進化して存続している。
スバル360に続いて発売されたのがマツダ・R360クーペである。1960年製造開始。4サイクルOHV356cc強制空冷Ⅴ型2気筒、16馬力のエンジンをリアに積む後輪駆動車。売価は30万円で、当時のスバル360より安く設定された。
そして1960年、池田勇人内閣の国民所得倍増計画。この計画では、翌年からの10年間に国民総生産を26兆円に倍増させることを目標に掲げたが、その後日本経済は驚異的に成長した。
現在のインドは60年前の日本に大変似ているのである。そして10倍以上の人々が有限の石油を消費することになる。現状で石油枯渇が68年後ならば、枯渇が早まることになる。そして高速道路建設のためのセメントが必要で、石灰岩を地表から剥ぎ取ることになる。日本では伊吹山が無残な山容になった。石灰岩の存在を確認していないが、次の被害者は世界最高峰のエベレスト山なのだろうか。
ヒマラヤ山脈に風穴が開けばモンスーンの雨期に雨がゴビの砂漠に降り、穀倉地帯に変わるかもしれない。未来予測は不可能で、神仏はヒトに不都合な計らいをしないのだろうが、神仏を越える活動をすると、天罰が下ることを覚悟しないといけない。
一人の人間は原付オートバイの50ccで移動可能であるから、家族には360cc程度の車が適当なのだろう。長距離の移動は電車やバス・船そして緊急ならば飛行機を利用する意識改革がないと、インドのモータリゼーションの発展は不可能なのではないかと思うのである。インドには大排気量で豪華な自動車は要らない。スピードはインドに似合わない。広大なインドをそんなに急いで何処に行くのですか。小さな日本を超高速で何処に行くのですか。
悠久の時間に身を委ね、自然に身を委ねることが、インドらしいのである。家族4人に4台の高性能車が素晴らしいことなのだろうか。重要なことは11億の民が、飢えないで人間らしく活動できることなのだろう。そして全世界の人類が。
徳一和尚と論争した最澄さんの推奨する法華一乗の乗り物は大白牛車(だいびゃくごしゃ)である。インドでは牛車が似合うようである。
インドのお釈迦様に学んだ日本は、お釈迦様を忘れ暴走して、自然を破壊してしまった。自然と共生するモータリゼーションをお釈迦様の故郷・インドに示して頂きたいのである。