久しぶりに素晴らしいプロ野球に接し感動した。昨日の名古屋ドームの中日✕阪神戦の23回戦で大野雄大が史上81人目のノーヒットノーランを達成。
記録よりも大野投手の雄大な一問一答に感心したのである。
六回一死まで完全試合、京田遊撃手の悪送球で破綻。「もともと達成できるものではないと思っていた。失策があったから、これで打者と無理に勝負しなくてよくなったと切り替えられた」
仏教の「実にこの世においては、怨みに報いるに怨みを以てしたならば、ついに怨みの息むことがない。怨みをすててこそ息む。これは永遠の真理である」
失策が無ければ完全試合の金メダル、契約金増額、国民栄誉賞だったのに、失策は怪しからんと思ったなら、準完全試合の銀メダルは無理だっただろう。
自分の栄誉はそこそこに、他人を思いやる優しい心根は苦労人の特権、己を忘れ他を利する、仏教である。一番でなくてよい、二番でいいんだ。そうか、大野雄大は佛教大学で学んだ。