人気横綱だった貴乃花親方が相撲協会を去った。
相撲は神事、従って作法に則った儀式を主張した。即ち脚本のある芝居で歌舞伎と同様の日本伝統の文化で観客に喜んで頂き、ご祝儀を頂戴する。
そして大相撲の一族郎党、力士・行司・呼出・床山等、横綱を家長とする村社会の大家族家父長制を夢見たのだろう。
白鵬を頂点とするお友達集団の独走で弱肉強食の賞金獲得合戦と変質し、賞金はモンゴルに流失、その他大勢の日本人の一族郎党は御裾分けの妙味が無く、閉塞感の虜となっていることだろう。
日本人の日本人による日本人の為の大相撲、縁の下の力持ちに光りを、紫房の軍配の立行司木村庄之助の「この相撲一番にて、千秋楽にござりまする」の決め台詞を朱房の三役格は論外として、紫白の副立行司式守伊之助が述べるのは不自然と思う老人がいる。