風来坊参男坊

思い付くまま、気が向くまま、記述する雑文。好奇心は若さの秘訣。退屈なら屁理屈が心の良薬。

風来坊は神出鬼没 155号

2007年09月05日 18時26分53秒 | 紀行文
風来坊の意味は広辞苑によると①どこからともなく、さまよい来た人②おちつかぬ人・心のきまらぬ人・きまぐれな人③役に立たぬ人とある。

会社勤めを定年まで勤め上げ、退職したのであるが、心が定まらず、禅寺に参禅する私を私が軽蔑し、自嘲気味にブログを風来坊参男坊としたのである。

越中八尾の「おわら風の盆」を訪れた時、風来坊の看板のある家屋(街の情報センター)が警察官の詰所になっていることが面白い。事件が発生すると変幻自在に出没する警察官はなるほど風来坊である。

名古屋名物に鶏の手羽先の唐揚げがあり、代表的なチェーン店が、「風来坊」と「やまちゃん」である。昭和38年創業の「風来坊」によると、ある日、発注ミスで手羽先しか仕入れられず、仕方なくこれを唐揚げにして出したところ、お客さんに大好評で、いつしか看板メニューになった。失敗は成功の基である。

鶏の唐揚で有名なのは、カーネル・サンダースの考案したフライドチキンで、圧力を加えて食用油の沸点を高めることにより、食材を通常より高い温度環境で、短時間で美味しく調理する方法がファーストフードを可能にした。ケンタッキーの店は繁盛し規模を拡大するが、高速道路の開通で客の流れが変わり、倒産しかねない。風来坊になったカーネル・サンダースはフライドチキンをワゴン車に積んで各地を回り、その調理法とスパイスを教えてフランチャイズに加ってもらい、歩合をもらうというアイディア商法を考え出し、大富豪となった。

会社の役員である親戚が、ケンタッキーに出張中でお嬢様がしばしば訪問するので、お土産にフライドチキンを所望すると、不可能であると言う。ケンタッキーからフライドチキンは消滅して日本にあるから、近所のKFCで手に入れてくださいという、素気無い返事である。時は流れ、物事は絶えず変化する、諸行無常の世界である。

諸行無常を説く仏教はインドで消滅して、日本で仏教文化が継続している。物真似から始まり発展させることの得意な日本人である。自動車生産はGMを抜いて、ハイブリッドのトヨタが世界一に成ったという報道が新聞で踊っている。

文章が脱線して、役に立たぬ文章になるから、風来坊と言われてしまうので、ブログタイトルは、的を得た、優れた名前であると自画自賛して満足している。


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