東日本大震災の瓦礫の山を見て以来、自宅の不用品を処分する習慣が芽生え、その筆頭は本である。
南海トラフ巨大地震の発生で瓦礫となる本は順次処分し、図書館で借用する習慣が芽生えた。
返却したら以前借用の岡本太郎の高額の本が未返却なので自宅で探し早急に返却して下さいと電算端末の画面を見ながら丁寧な言葉で要請する。
返却ポストに投入したことを訴えたが電算画面から目を離すことなく、同じ言葉を繰り返す。
調査を依頼して帰宅した。
翌日に未返却の岡本太郎が図書館に存在する旨の詫び電話。
電算画面から目を離し善良な市民の顔を見たら、図書館による冤罪は発生しなかった。