風来坊参男坊

思い付くまま、気が向くまま、記述する雑文。好奇心は若さの秘訣。退屈なら屁理屈が心の良薬。

おいら文明社会の落ちこぼれ 377号

2008年10月06日 19時16分14秒 | 随想
クルーズ客船のセレブリティ・ソルスティスは全長約304mで重量は13万4000トンの新造船で秋に就航する。3000人のお客様と1350人のスタッフ合計4350人を乗せて、時速45kmで運航することができる。

ロイヤルカリビアン社のプロジェクト・ジェネシスは2009年完成予定で、船体は333m、22万トンで、乗客数は5400人。都会がカリブの海を移動する。

船内は物欲社会の快楽のあらゆる設備が完備されている。そしてマネーゲームの勝ち組の人々が無為に時間を空費する。

生活の為に川を渡り、荷物を運ぶ為に大海原を航行する。魚を獲り食卓に届ける漁船。おいらの船のイメージは仕事の道具、移動の手段である。

過酷な労働の合間に、温泉の癒しを求めて旅をする。土地の名物を賞味する為に移動する。年に数度のささやかな楽しみである。

移動しながら温泉に入り、美味い物を食べ続ける豪華客船は馴染めないのである。

おいらは物欲社会の文明の利器に恐怖すら感じている。これでは世間の落ちこぼれであるが、お蔭様で人並みの生活はさせて頂いている。そして演歌カラオケで矢切の渡しを歌っている。

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