自宅の前の片側一車線のバス道にパトカーがハザードランプを点灯して停車している。駐車禁止標識が電柱の陰にある。小半時過ぎても動く気配がない。
気弱な老人は自分に犯罪的行為が有ったかどうか内省するが思い当たらない。
パトカーのお巡りさんに聞いてみる。「事件ですか?」「パトロール中です」
道を隔てた斜め向かい側にはコンビニの駐車場が有る。
ようやくパトカーをコンビニに移動し、駐車場の大阪ナンバーのベコベコの旧型プリウスを実況見分して直ぐに立ち去った。コンビニのアルバイト店員の自家用車だ。
誰かが独断と偏見で不審車として通報したのだろう。
世界一安全な国と豪語している日本、凶悪犯罪を好んで垂れ流す報道機関の努力の結果、国民に我が祖国は危険な国であるとの認識が行き渡ったのだろう。