鈍行列車に長時間乗車して乗換駅の相生に到着した。岐阜県の郡上八幡の次の相生ではない、群馬県の相老は字が違う。晩秋の播州相生駅、新幹線が停車する。
駅務員が助役だった。何故分かるかと言えば、帽子が赤帯に金線一本だったから、駅長は二本の金線。
驚いたのは女性だったからである。まだ若かった。
国鉄時代の助役は年老いた爺さんが定番。懸命に働いた30数年間、定年近い、功成り名遂げた男の花道を飾る勲章だった。
大学を優秀な成績で卒業、入社試験がトップなら若くして被れるJRの助役帽。
良かれ悪しかれ、時代は変わった。大勲位総理の功罪である。