風来坊参男坊

思い付くまま、気が向くまま、記述する雑文。好奇心は若さの秘訣。退屈なら屁理屈が心の良薬。

八丁味噌の鎖国政策

2018年03月07日 07時52分46秒 | 随想

西三河の岡崎城で徳川400年の鎖国政治の元祖・家康が誕生した。

そこから八丁の地に、「カクキュー」と「まるや」なる味噌蔵があるから八丁味噌と命名した。

巨大な木樽に豆を六屯入れ、三屯の石を穴太衆積して二夏二冬、豆麹で発酵熟成すると美味なる味噌の完成である。江戸に幕府を置いた家康の好物で、諸大名が忖度し全国に拡散した。

明治維新以来の国際化社会の波、八丁味噌も海外に打って出る。

「GI(地理的表示)マーク」という国の登録制度があり、八丁味噌は登録商標でなく普通名詞であるが八丁味噌のGIマークは愛知県の金属製タンクで製造するメイカーが勝利し、木樽を主張する元祖岡崎の味噌蔵は敗北したが故に、岡崎組は欧州での商売が不可能との事である。

国際化・経済優先の名の下に日本古来の伝統文化を破壊するアベノミックス、喧嘩両成敗、八丁味噌のGIマークを登録しない大岡裁きをするべきで、鎖国の権化家康も文句はあるまい。

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