風来坊参男坊

思い付くまま、気が向くまま、記述する雑文。好奇心は若さの秘訣。退屈なら屁理屈が心の良薬。

MOTTAINAIは唯識 533号

2009年05月05日 04時36分12秒 | 随想
種を撒き、大地の栄養を頂き、太陽の光、空気を呼吸し、雨水を吸収し、農夫の手間暇のお陰で成長した、きゅうり・トマト・ナス・大根・芋・人参などの皆様は、曲がっている、色が悪い、小さい、虫が食っている、破損しているなど些細な理由で、廃棄されるから物体(もったい)がない。諸々のお陰も捨てられる。惜しい悔しい。この事をMOTTAINAIと言うのである。

持続可能な開発、民主主義と平和に対する貢献でノーベル平和賞に輝いたケニア人女性のワンガリ・マータイさんは、環境万博だった愛・地球博の2005年に来日、MOTTAINAIの精神に感動し、方程式を導き出した。

MOTTAINAI=(ゴミ削減と再利用と再資源化)+(自然に感謝)

石油文明による物体は元に戻らない不可逆反応である。ガソリンを燃やし炭酸ガスと水になるが、ガソリンには戻らない。ナフサから合成されたポリエチレンはナフサに戻らない。

間伐材の薪を燃やした炭酸ガスと水は、樹木が吸収し、何時の日か薪に戻るのである。樹木の成長と消費が均衡すれば、永遠に持続可能な熱エネルギーである。

漆を塗った食器を大切に使用すれば長期間使用可能である。そして破損したら薪として再利用すればゴミが削減できるし、資源として甦る。

車がなければ、駐車場が畑になる。自分が手間隙掛けた不揃いの野菜たちは愛おしいのである。そして太陽・地球・空気・水のお陰に感謝するなら、徹底的に料理して命をいただきます。

物体で豊かなだけなら勿体(もったい)が無く、ゴミで満ち溢れているだけである。「もったいない」は仏教の唯識である。心の有様次第でゴミも価値が出る。

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