風来坊参男坊

思い付くまま、気が向くまま、記述する雑文。好奇心は若さの秘訣。退屈なら屁理屈が心の良薬。

常不軽菩薩の行者 972号

2010年04月21日 00時34分16秒 | 比叡山
湖西線の比叡山坂本駅から半時の徒歩で坂本ケーブルの駅に到着する。恵諦座主命名の縁・福号は延暦寺駅に届ける。

学生数人が駅を出る。通り過ぎる若き僧侶。

「ええな~、坊主丸儲けというやないか」と罵声を浴びせる。

「待ちなさい」

吃驚し立ち止まり振返る眼には怯えがある。暫しの沈黙。

「お説のとおり・・・坊主はいいぞ。どうだ、諸君も一丁やってみるか」

若者たちに返答は無く、顔を見合わせるばかり。

高笑いして立ち去る僧侶。

20数年前に彦根で知った比叡山の荒行・千日回峰を満行した光永澄道師の「ただの人となれ」の記述。行の凄まじさ知る人間には感動の会話である。

当時400円の絶版文庫本、古本が数千円する日本には希望がある。

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