風来坊参男坊

思い付くまま、気が向くまま、記述する雑文。好奇心は若さの秘訣。退屈なら屁理屈が心の良薬。

上級と一般

2021年02月08日 05時14分06秒 | 随想

働けど 働けど猶 わが生活(くらし) 楽に成らざり ぢつと手を見る、こんな時代を経験した老人は、自由奔放な山田洋二の寅さんの生活が憧れだった。

モノで栄えて心が荒んでいる老人はフーテンの寅、昔の清貧生活を懐かしむ。

規制緩和で何でもありの世間は一億総芸人になった。その親分が前総理大臣だろう。虚偽の答弁で国会が混乱し、会議が長くなったのは男だからだろう。

一流の芸人であるビートたけしはヤクザな男と思っていたが『コロナとバカ』なる自書で「テレビのリモート出演は自分がコロナに感染するのが怖いからではない、他人に移す心配が有るから」、古き良き日本人である。しかし空気が読めないから笑いを取るのが難しいと語る。

「オイラは東京五輪開催に反対(森会長による東京五輪の強硬開催の意向を税金の無駄遣いだと指摘し)東京五輪より先に手を着けるべきは参議院解体だな」

御意。良識の府であるべき参議院、橋本聖子五輪相は参議院の代表なのだから国家的視点で、五輪中止を画策するのが良識だろう。

一流のお笑い芸人は観客の反応を見て、上級国民には上級の笑いを、一般国民には一般の笑いを提供できるのが一流の証、前総理大臣はお友達、富裕層優遇一辺倒だったから一流とは言えない一般の政治家だったのだろう。


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