風来坊参男坊

思い付くまま、気が向くまま、記述する雑文。好奇心は若さの秘訣。退屈なら屁理屈が心の良薬。

嘘も方便

2019年03月15日 07時01分23秒 | 随想

尾張の織田信長が桶狭間で駿府の今川義元に勝利した合戦で今川方の松平元康が身の危険を感じ逃げ込んだ大樹寺は浄土宗の寺。

自死を考えたが、住職に説教され思い留まった。戦国の穢土を平和な浄土にしたら如何か。

後に徳川家康と成った時の旗印が厭離穢土欣求浄土と葵の御紋。

比叡山の最澄を源流とする阿弥陀仏の極楽浄土に至り悟りを開くとする他力浄土門としては現世を浄土とするのは不可能。

現世を浄土とするなら、比叡山の伝教大師の中国仏教である顕教の南無妙法蓮華経・禅の自力聖道門とインド仏教の密教である台密、又は高野山の弘法大師密教の即身成仏の東密真言宗だろう。

故に松平家の菩提寺の大樹寺住職が諭した話は嘘で方便だったが、多神教の仏教の視点なら間違いではない。


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