最新鋭の防衛省海自のそうりゅう型三番潜水艦SS503はくりゅうをTV番組で見た。
四国の松山から瀬戸内海を航海し呉市を旅した時、大和ミュージアムの隣にてつのくじら館、退役したゆうしお型潜水艦あきしおの実物陸上展示を見た。
人間なら50年近く労働に勤しみ、65歳を過ぎると年金手当てなる拝観料で世間の去らし者になるがたった16年で隠密行動の権利を剥奪され世間に曝される潜水艦、我が祖国は人間よりもモノを優遇する哲学が垣間見える。
耐用年数の方程式は?
日本の法律は16隻が上限の決め事。
潜水艦を造る会社は三菱と川崎重工の2社。
建造期間は2年。
数字を代入し、途切れなく仕事を創る政治家・官僚・業界が癒着すると耐用年数16年の答えを作る。
価値観の相違で予想不可能な思考回路の中国は領海を無視する海路を志向する示威行動、平和憲法国の防衛省は将官が20隻に増強を提案し中国の脅威に対抗する。
その結果耐用年数は20年の答えが導かれる。
文科省の教科書による数式の答えは一つであるが防衛省の算数は世間の都合でころころ変わる算術。
戦後教育の落ちこぼれの劣等生なんて卑下することも無い、いつか陽の当る世間を闊歩できる太陽の季節がきっと来る。
華蔵寺公園でさらし者のC61-20、信越線や上越線で復活、日の当る鉄路をシュッポシュッポ懸命に走る姿は神々しい。
日の当らない潜水艦の乗組員の悩みは夜昼や曜日、季節の感覚が無くなる、取り戻す知恵が赤い太陽の蛍光灯を夜に灯す。金曜日には海軍カレーが定番の献立、炊事兵は玉ねぎで眼に涙。季節の無い熱帯砂漠の宗教・イスラムはラマダンで人工の季節を作る。
不夜城の大都会は経済戦争の潜水艦、何を守ろうとして活動しているのだろう。戦後60数年、そろそろ耐用年数を経過したから退役の時期が来ている。
世間は移り変わる、諸行無常。