風来坊参男坊

思い付くまま、気が向くまま、記述する雑文。好奇心は若さの秘訣。退屈なら屁理屈が心の良薬。

若しも月給が 上がったら 90号

2007年05月27日 20時12分49秒 | 随想
「若しも月給が 上がったら 私はパラソル 買いたいわ ぼくは帽子と 洋服だ」という歌謡曲がはやった時代がある。昭和12年である。生誕70年になる。

サマージャンボ宝くじを購入しようと思う。「もしも宝くじで3億円当たったなら」どうしよう。宝くじは当選する可能性が絶対無いから安心して購入できるのである。当選したら逆に困ってしまうのである。スリルを求めて購入するのである。縁日のお化け屋敷に入るのと同じ感覚である。

就職して新人研修で、西宮の禅寺・臨済宗海清寺で座禅研修があった。その打ち上げの親睦会で60歳程度の人事部長の言葉は「君達の生涯賃金は3億円である。頑張ってもらいたい」であった。累計賃金がどの程度になったかの計算は出来ない。40年前の給与明細を処分してしまったからである。40年前の給与明細を保存している人間は変人である。概算した私の生涯賃金は3億円に近い金額であろうと思い、凄い人であったと懐かしんでいる。自衛隊の情報将校であったが、当時の社長がスカウトしたのである。生存なら100歳は超えているから、新聞報道で話題になるが、その様な情報が無いので亡くなったのであろう。そして極楽で総務の仕事をしていることだろう。私の心の中では生きている。

3億円の価値は私の人生の価値なのである。そんなお金が3枚の紙切れで手に入ることは夢幻である。一切皆苦のお釈迦様の教えに反する。そして努力目標が無くなる。だから当選しないことを祈って少々購入することにする。幸運の女神が、間違ったなら、5等の十万円程度にして頂きたいのである。

苦労をかけた女房と温泉旅行をしたいのである。
「若しも宝くじで10万円当たったなら 私は女房と温泉旅行がしたいわ 女房は友達と韓国旅行が希望だわ またまた夫婦喧嘩の始まりだ 当たらないといいわね 当たらないと ・・・・・・・・・・」

購入するが、当選しないことを祈っている。夢を見させていただけたら、有り難い。夢の無い話で、嫌になってしまう。

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