天は手加減してくれる ６１８号

駿河湾で地震が発生し、東名高速道路の上りが牧の原台地で崩落、通行止めになった。お盆の帰省ラッシュで大渋滞である。

しかし自然の警告は優しい。混雑する下りは無傷で、今日は通行可能である。そしてＥＴＣ割引で千円の通行料だから、安かろう悪かろうの経済原則に慣らされた国民は暴動を起こさない。

この区間に第２東名が完成していれば、政治の勝利だったが、チャンスを逃した。

民営化された営利企業の道路会社は、株主の国の我侭で損益分岐点が不明で存続が危ぶまれる。社長は経営を国に返還する決断の時期である。

国鉄民営化は成功だったが、道路は無意味だった。鉄道も無料の電車の走る脇で、有料営業することは至難で失敗しただろう。