風来坊参男坊

思い付くまま、気が向くまま、記述する雑文。好奇心は若さの秘訣。退屈なら屁理屈が心の良薬。

カラスの葬式 617号

2009年08月12日 00時34分55秒 | 随想
野口雨情の七つの子は「カラスなぜ啼くの カラスは山に 可愛い七つの子があるからよ」

カラスの仕事の流儀が、人間から嫌悪される。グルメで熟したブドウを失敬する狡猾さがある。

怒り心頭の農園主は、魚釣りの方法を試みる。竹竿2本の間に延縄を設置する。3日後に盗賊カラスが釣り針に掛かる。羽根を折り、首を絞め、見せしめの為に逆さに吊るす。

喪服を着たカラスが多数、送電線に止る。葬式をしているのだろう。夕日が沈むまで立ち去らない。金儲けを理由に早々に香典を手渡し消える人間社会では義理人情が廃れた。

人間が残飯を大量消費・放棄する所業の結果か、はたまたカラス軍団の安易な食料調達の政治の貧困なのか、悲劇は勘弁願いたい。

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