
老病死のある人生は苦しみの連続である。
介護される老人、緩和医療病棟の世話になる病人、あの世に旅立つ死人、友人知人親戚縁者に満ち満ちている。
お釈迦様の「人生は一切皆苦」の真理を実感する日々で、心の緩和医療の必要性を感じる。
自灯明法燈明なるお釈迦様の遺誡がある。人に頼る事は程々に、自身の精進努力で懸命に天寿を全うする事を推奨する。自然がその様に悠久の時を過ごすのだから。
心の緩和ケアは旅である。異郷の地の自然に触れ、人情の発露の文化に接する事が良薬。
土産話を人に語るなら、周囲を和ませるのだろう。林住期を過ぎ、遊行期の老人の使命で、旅を住処するのが健康寿命を全うする方策と思い実践する。