風来坊参男坊

思い付くまま、気が向くまま、記述する雑文。好奇心は若さの秘訣。退屈なら屁理屈が心の良薬。

毎日が勉強

2010年04月29日 08時15分57秒 | 随想
役職定年で退職、失業した。農業志向でハローワークの職業訓練を受講した。勘違いのバイオテクノロジーは生物工学。生物を自動車と同じ機械と見なす学問。

一個の卵細胞は無尽蔵の可能性を秘めている。精に遭遇すると分裂を開始する。一個が二個、二個が四個、四個が八個、八個が十六個、十六個が三十二個・・・・・六十兆個まで到達すると人が完成する。

細胞には生命の設計図DNAが一個存在する。デオキシリボ核酸という元素の組み合わせの化学物質で、24種の染色体に内蔵される。

30億の部品から成り立つ2重螺旋構造の高分子。部品は殆んど同じであるが、一箇所塩基といわれる部分が違い、アデニン・グアニン・シトシン・チミンの四つである。四つから三つの配列の選択24で20種のアミノ酸が決まる。アミノ酸の組み合わせが蛋白質で生命の根源。

DNAの5%の部分の指令で、眼・耳・鼻・舌・身・意に分化する。囲碁の着手点と同様に5%の組み合わせは無限である。

骨の細胞は人の寿命の限り骨に徹する。心臓の細胞は一生鼓動する事に徹し、他の細胞に変われない。95%が無駄、後は遊びのDNA。人間は95%の無駄で出来ている。

60兆個の細胞は別途エネルギー代謝の司令塔・ミトコンドリアDNAを保有する。卵固有のDNAで不変である。遡って追跡するとアフリカの一人の女性に辿り着く。ミトコンドリアイブ。

60兆個のエンジンで動く人間。制御する心の活動の科学的構造の解明は科学者には不可能。

エデンの園のアダム。禁断の林檎を収穫した強欲なイブ。人生の苦しみが始まった。その真理を最初に理解したのがお釈迦様。心の解明は宗教家の仕事である。

生物工学の高度の知識はナスやカボチャの栽培には必要なかった。炎天下で泥まみれになり、生物と向き合う地道な肉体労働、農業工学である。人間の日々の生活知識は多くなく5%程度で事足りるが、日々変化する知識、5%は∞で、毎日が勉強。

日記@BlogRanking ブログランキング・にほんブログ村へ blogram投票ボタン


最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。