風来坊参男坊

思い付くまま、気が向くまま、記述する雑文。好奇心は若さの秘訣。退屈なら屁理屈が心の良薬。

人類の祖先 84号

2007年05月24日 10時43分58秒 | 随想
呼吸には外界から酸素を取り入れる外呼吸、体内で消費して二酸化炭素を放出する細胞呼吸(内呼吸)がある。ヒトの細胞は200以上の異なった細胞から成り、約60兆個の細胞から成り立っている。外呼吸の酸素を細胞内のミトコンドリアにより炭水化物を酸化する細胞呼吸(内呼吸)で活動のエネルギーを獲得して、最終産物として二酸化炭素と水を排出する。ミトコンドリアは真核生物の細胞小器官である。独自のDNAを持つ。ATP(アデノシン三燐酸)サイクルなど酸素呼吸の場として知られている。

ミトコンドリアDNAは母からしか伝わらない(ミトコンドリアは卵の細胞質から受け継がれる)という性質に基づいて、その変化を追跡した結果、すべてのヒトが持つミトコンドリアDNAはアフリカのある一人の女性(ミトコンドリア・イブ)になるという結果が出た。男がいないと子が出来ないから、当然父親もアフリカの男性である。男は謙虚であるから、表舞台に出ないのである。日に焼けると黒くなるのは先祖帰りなのかも知れない。

私は母親の1個の卵から出来たのである。父親の精に刺激された、私である卵は母親の胎内で細胞分裂を繰り返し、骨・肉・血など200以上に特化した約60兆個の細胞になり、内臓・脳・手・脚などを形成するのに十月十日、ヒトとして誕生したのが昭和19年3月16日である。間違えなくヒトとなれたのは、細胞の核にある、生命の設計図・ヒトDNA(ミトコンドリアDNAとは別のもの)である。何らかの不思議で2個に細胞分裂した段階で、初期に戻り、再分裂を始めると一卵性双生児で、まったく同じDNAを持ったクローンヒトである。誕生後の生活環境・人間環境が同じでないので、まったく違った素晴らしい人間になる。ヒトが人間になるのは、後天的な事で、「氏より育ち」である。

人は生物学的にはヒト、社会的には人間、法律的には自然人(法人があるから)と言われる。生物学的ヒトは動物界・脊椎動物門・哺乳綱・霊長目・真猿亜目・狭鼻下目・ヒト上科・ヒト科・ヒト属・ヒト種に属する、生物の一種である。地球上のヒトはすべてヒト種であるから、混血は進むのである。種の違いで猿・鳥・犬・猪・牛・馬などとの混血は起こらない。この世に化け物がいない理由である。なにか偉大なもの(サムシング・グレート)の管理下にあるのである。

最近の興味はもっぱら人間である。人間の違いに大きな影響を与える心の研究である。手始めは自己究明であるが、これが難物で究明未完成のまま、宿題を抱えて、阿弥陀様の世界にお邪魔する可能性が大きいのである。

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