人々の絆を大切に ４３７号

多くの人々が困難な状況におかれていることに心が痛みます。国民の英知を結集し、人々の絆(きずな)を大切にしてお互いに助け合うことによって、この困難を乗り越えることを願っています。

憲法の日本国民統合の象徴、今上天皇の新年の言葉である。

西洋科学主義専制による経済戦争・交通戦争・受験戦争。その圧迫と偏狭が古き良き日本を破壊し困難な状況においた。勝ち組と負け組みの二極分化の格差社会。個人主義が暴走し、人間の絆が切れてしまった。

アダムとエバはエデンの園の善悪の知識の木実を食べた後、裸であることに気づき、イチジクの葉の衣服が出来た。以後、増殖した人間は有用価値二元論で自然地球に対して悪事の限りの宣戦布告をした。

怒った神は大洪水を発生させ、陸地をことごとく壊滅した。聖職者ノアは箱舟で水面を彷徨い、食料が尽きて生存を諦め、鳩を大空に放った。そして死神の到来を心穏やかに待ったのである。

その時歴史が動いた。あの鳩がオリーブを銜え帰巣したのである。ノアは陸地が近くに有ることを知り、生存の夢を確信した。

そして時は流れ、悪事の限りで自然地球を痛めつける懲りない人間。ノアが上陸した地域では、イスラエルがガザ地区に進攻して戦争が始まった。神の怒りが爆発する。

国民の英知は過去の歴史に学ぶことである。国民生存の基本は陸地と食料である。

聖職者の内閣総理大臣は、２兆円の鳩を放ち、農村の振興をして食料を確保する施策が困難を乗り切ることになる。農耕民族の象徴でもある今上天皇陛下もきっと喜ばれるだろう。

人間の絆。多くの繋がりで生かされている人間。諸法無我の仏の知恵。仏心が神の怒りを静める。神仏は習合している。

人類統合の平和の象徴はオリーブを銜えた鳩の図柄である。