60年前の小学6年の修学旅行で初めて海を見た。直江津の日本海、蒸気機関車に牽引され往復した懐かしの国鉄信越本線は北陸新幹線の弥生十四日の開通を潮時に消滅。
惜別の情抑え難く、消滅前に乗車する自分を思い描いていたところ、JR東日本の粋な計らいで、弥生3月の初日と七日・八日に往年の在来特急あさまの車両で全席指定席の快速「ありがとう信越線号」を走らせる報道に接し、特に七日だけは国鉄特急色の189系車両で運行なら駄目元で一ヶ月前の昨日十時過ぎに岡崎駅のみどりの窓口に出向いた。
三月七日の快速「ありがとう信越線号」の指定席を一枚お願いします。
キイボードを叩く音、固唾を呑んで結果如何。
有ります、520円、これが最後の一枚です。
6両編成の6号車13番B席、長野から直江津に向かう下りの先頭車の端の通路側だろうか。
奇跡だ、ヤフオクに出品すればそこそこの値が付くだろうが、そんな事はしない、行く。
青春キップの有効期間内だ、未開通の新幹線を横目で睨み、長野で善光寺参拝一泊、高岡で瑞龍寺参拝一泊、二泊三日の一人小旅行を目論んでいる。
ついでに北陸本線直江津~金沢にも告別する。