風来坊参男坊

思い付くまま、気が向くまま、記述する雑文。好奇心は若さの秘訣。退屈なら屁理屈が心の良薬。

心に宝石と太陽を 432号 

2008年12月30日 05時58分25秒 | 随想
手で持てないのが岩、持てるのが石、こぼれるのが砂である。

宝石は、希少で外観が美しい鉱物の石である。珊瑚や真珠の生物由来のもの、有機物の琥珀、プラチナ・金の貴金属を含めることも有る。

ルビー・サファイヤのコランダム(鋼玉)はダイヤモンド(金剛石)で磨かれ、トパーズ(黄玉)はコランダムで磨くことが出来るが、ダイヤを磨くのはダイヤのみである。金剛石は最強の宝石である。そして太陽の光で美しく輝く。

この世の一切を遍く照らす太陽は大日如来である。その化身が遍照金剛の高野山金剛峰寺の空海・弘法大師である。人間生存の基本要素である、太陽・空気・水の象徴である。南無大師遍照金剛。

誰の心にも有る宝石の原石。滑石・石膏・方解石・蛍石・燐灰石・正長石・石英は欲望に振り回される硬度不足の弱い心。宝石の黄玉・鋼玉・不動の最強の金剛石の心。かたよらない・とらわれない・拘らない心。声聞・縁覚・菩薩の三乗。磨かれたダイヤモンドが最高の心。そして太陽の様に燦然と輝く。

おいらの心の金剛石を磨く金剛石は遍照金剛の弘法さん。磨く場所はご存知、四国遍路の同行二人の八十八ヶ寺巡礼旅。時期は桜満開の春爛漫。

既に正月、春遠からじ。時間を無駄にする余裕は無い。未来の旅のバーチャルの旅程を度々検討するのも旅である。春に成ると旅が実現する現在である。そして旅を成就した暁には文章に綴り、過去を懐かしく振り返る。旅は現実と違い、時が逆流する。

そしておいらの心の金剛石は僅かに磨かれる。おいらの巨大な心のダイヤモンドの原石は、80年程の人生では光り輝くことは無い。生まれ変わって、再度磨けば数千年後には太陽の様に光り輝くに違いない。比叡山延暦寺の最澄・伝教大師が教えている。

心に宝石と太陽の弘法さんも伝教さんも共に1200年程前の平安時代に生きた人物であるが、お釈迦様の生まれ変わりかもしれない。

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