東海道本線の夜行快速列車「ムーンライトながら」は廃止されたが、常磐線で「ムーンライトひたち22号」が15日に偶然運転された。
13日深夜の東北地震で東北新幹線の一部区間が不通となった影響で、通常はひたち発16時18分⇒18時52分品川着の常磐線の特急「ひたち22号」を15日午後13時57分仙台発午後18時52分品川着の延長区間を臨時快速列車として運転したが湾岸低気圧の悪天候と線路点検の影響で、出発が約4時間遅れの5時55分、継続する大雨と強風の影響で安全運転が第一のため運休も考えたが乗客の強い要望で徐行と停止を繰り返しながら運転、約8時間遅れの深夜2時38分に乗客約220人が上野駅に到着し運転打ち切り、始発電車の午前4時45分まで車内で夜を明かした。遅延理由で特急料金は払い戻し、結果として夜行の快速列車になった。
JR東日本は出発時点で大幅な遅延が予想されたことから、乗客に乾パンと水を配布し、途中の区間でもパンと水、マスクを配り、乗務員は乗客の降車駅と翌日受験を控える生徒がいないかを確認して回った。
公共の交通機関の使命感で自然の猛威に立ち向かう人類の美談だろう。
コロナ禍を自然の脅威とするならば、五輪開催に命を懸ける人々の話は美談だろうか。JR西日本は他人の利益の為に、五輪組織委員会は自分達のお仲間の為に、奉仕する対象が違っているが故に経済野獣の醜聞になるのだろう。