月遅れの盆の頃、四国の阿波踊りが陽気に踊られる。
二百十日の台風襲来の頃、越中八尾で風の盆が陰気に踊られる。
八年前の平成十九年にバスツアーで見学した。昼に名古屋駅を出発、当時は東海北陸自動車道が飛騨清見までだったので高山から越中東街道、飛騨街道を経由して夕方に越中八尾に到着、屋台のビールを浴び、肴を食らい、深夜まで街を彷徨、バスで就寝、早朝に名古屋に帰着した経験を思い出す。
当時のブログに、阿波踊りは空海の即身成仏、現世利益の陽気な処世を、風の盆には最澄の浄土思想の影響の陰気な人生観を感じ取っている。
南国の太陽、裏日本の月、陽と陰、喜怒哀楽の繰り返しが人生なのだろう。