二年前、小説家の美辞麗句を並べて開催権を獲得した二〇二〇年東京五輪、新国立競技場の建設計画の白紙撤回、今度はシンボルマークの白紙撤回、残る切り札は開催権の返上が安倍政権の延命策。
戦後教育は他者との相対比較で人間の価値を決めてきた。楽だし安易に豊かな暮らしが保証される。それが堕落の哲学を生んだ。
禅寺では自己究明する為に競争相手を自分に求める。欲望を求める自分、理性を追及する自分、その戦いを超越すると霊力を持った第三の男になる。絶対比較の仏様だ。
仏様は誰も真似ないし、誰も真似できない、天上天下唯我独尊。
高僧が五輪のシンボルマークを作成すれば文句を言う人間はいないだろう。