MJHA(日本を再び健康な国に)〜東洋医学の実践的理論研究~

MJHA(日本を再び健康な国に)という志で、食・運動(姿勢)・休息(睡眠)に関わる問題等を論理的に説きます。

S先生の鍼灸実技授業(1・増補)〜脈診と訣別した経絡治療〜

2017-04-11 08:25:21 | 鍼灸術・手技療法術
S先生の鍼灸実技。鍼灸界の沢山宗海であると……。

本日、S先生より初めて鍼灸実技のご指導いただいた。まず、「脈診ほど当てにならないものは無い!」それゆえに、「脈診に頼ることをやめていただきたい。」として授業を始められた。

「鍼灸の診断法で一番当てにならない、行う術者によって様々に違ってしまうのが脈診である。そんな客観性の無い診断法を診断のメインにして良いはずが無い!」とも述べられ、それに代わるご自身の診断法をご指導いただいた。

ご自身で年間1000人以上を三十年以上にもわたって施術され、脈診もお出来になるということであるだけにの説得力であるし……何よりも、脈診を否定するでも無く、自分は脈診をしないから、それは脈診をする先生に聞いてくれ!とあっけらかんと無責任に言ってのける方達と違って、自身の責任において脈診をきっぱりと否定されることに、逆に信頼感が生まれた。

「型は華法である。」として、それまで役に立てられない型を後生大事に学びかつ教え続けていた空手家達と違って、空手から型をきっぱりと捨て去って、日本拳法を誕生させた沢山宗海に拍手喝采をおくった、その当時の一部の空手家達の心情はきっとこうであったのだろうとの思いで、S先生の実技の授業を感激とともに受けた。

しかし、である。では自身も!となって良いかはまた別問題である、と思える。端的には、南郷先生が「日本拳法批判」でなされたごとくに「S先生流鍼灸術」を考えてみなければならないのでは、と思う。

「脈診を捨て去った流派と脈診を保持している流派とは、どこがどう違ってどこがどう同じなのだろうか?鍼灸術の全体系のなかでの脈診の果たした、果たしている役割とは何なのだろうか?脈診の意義は歴史的には如何なるものであったのだろうか?現代においては如何なるものなのだろうか?結果として我々は脈診をどのように完成させて(止揚して)鍼灸術の全体系にとりいれるべきなのだろうか?」等々と考えてみなければならないと思う。

詳細は、S先生に学びつつ改めて。
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