ウィルスは何のために〜存在するものは理性的である、ということ〜

世界全体の中でのウィルスの役割について、『「医学原論」講義』で説かれる。世界について、生命の歴史についての自身の理解の浅さを痛感させられる。

『「医学原論」講義』では、一般的治療の対象となる生活過程の乱れによる人間の歪み＝病態の理解のために、正常な人間の生活過程のありかた＝常態が説かれるのであるが、その中でウィルスについて説かれる。

端的には、世界というものは全体で一つであるのだから、この世界に存在するあらゆるものは何らかの役割を持っての世界の他の部分との連関を持っての存在である、そのようなものとして誕生し生成発展して来ての現在がある、これはそのものとしてもそうであるし世界全体の関連としてもそうであるのだ。それゆえ、ウィルスもまた……と説かれている。と捉えた。

「病気とは回復過程である」とのナイチンゲールの病気観と通ずるところもある。と思える。自身の問題としても、あらためてブログで取り上げたいと思っている。