MJHA(日本を再び健康な国に)〜東洋医学の実践的理論研究~

MJHA(日本を再び健康な国に)という志で、食・運動(姿勢)・休息(睡眠)に関わる問題等を論理的に説きます。

「腕顆針」の試し〜自身の鍼術のイメージ〜

2018-01-07 12:10:06 | 腕顆針
 「腕顆針」を試した。その効果を実感するとともに自身の鍼術のイメージがアバウトにではあるが形のあるものとなってきた、と思える。

 昨夜の鍼灸学校の授業、下級生に対しての鍼灸臨床実技であった。そこで「腕顆針」(=日本では「手根・足根針」として紹介されているもの)を試した。患者は(下級生は)、「打撲による臀部、股関節の痛みが慢性化してしまった状態、というのが主訴。加えて、頚部の痛み。」であった。

 伏臥位で背面を望診、視診、触診すると、「左下肢の弱まりを庇って右側への負担、に対しての打撲の結果、再度左側に負担がかかっている状態、に加えて、内の弱まりの反映としての左側、膀胱系の張り、それらが重層的に重なり合っての、現在の訴え=右臀部、股関節部の張り、痛みに加えての右頚部痛」と思えた。

 それに対して、まず大元にあるのは「下体の歪み」であると考え、それに対しての「腕顆針」による施術(右下肢、下2、下6)(左下肢、下1、下6)を行い、加えて腰背部左側のはり、硬結を触診で探って患者に確認しての刺鍼、以上を置鍼(約10分)しての、左上肢(上5)に対しての刺鍼(「腕顆針」で行うつもりであったが、皮下脂肪が薄く血管が浮いているので大事をとって直刺置鍼(5分))を行った。(本来は30分程度、置鍼しておきたかったのであるが、時間切れで)

 患者(となった下級生)からは、下肢への「腕顆針」を行った瞬間から、臀部、股関節の痛みが柔らぎ、約10分の施術後は完璧にではないが、随分と楽になった、との感想をもらった。
 自身の触診では当初に張り、硬結のあったものがその7〜8割がとれ、全体の歪みも整ったと思えた。
「腕顆針」は試し始めたばかりであるが、その劇的な効果のあることに、出せることに驚かされる。
 
 しかしながら、これは言ってみれば自身の手技(指圧・整体)の実力を、鍼という形で使っているから、別言すれば、鍼の、ではなくて手技(指圧、整体)の実力にしかすぎないのでは?とも思えた。

 昨夜の「腕顆針」の試しで、自身の針術のイメージがようやくに、アバウトではあるが形あるものとなったと思える。引き続き「腕顆針」に取り組むとともに、「腕顆針」については改めて詳細に説きたいと思う。


  ……参考文献『手根・足根針』(第2軍医大学第1付属治療院精神神経科編 張心曙著 杉充胤訳 医道の日本社)
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