東洋医学の実践的理論研究~人間が病むということの過程的構造からの東洋医学的治療論の研究~

人間が病むということの過程的像から、鍼灸等の問題を説いてみたいと思います。よろしくお願いいたします。

『ある日突然アジング・メバリングが上手くなる』を読む〜(手技)施術の成果を左右するものとは〜

2017-09-16 14:04:59 | 鍼灸術・手技療法術
『ある日突然アジング・メバリングが上手くなる』(LEON加来匠 つり人社)を読んだ。想像する実力を培うことの大事性痛感する。

自身の住む地域では新鮮な魚介類をなかなかに買うことが出来ないので、かつ初夏から秋風が吹き出すこの頃までは毎週のように海で運動する(期間もある)ので、いっそ海で魚でも釣ろうか、との思いとなって『ある日突然アジング・メバリングが上手くなる』(ネットで海のルアー釣りについて調べて、ネット情報だけでは理解出来ない部分が多々あったので、アマゾンの評価を参考にしての選択で)を手にした。

ルアー釣りは自身の高校生の頃にブームがありそれなりに自身でも経験があったのだが、『ある日突然アジング・メバリングが上手くなる』を読むと、自身がルアー釣りというものが全然分かっていなかったのだということ痛感させられた。

詳細には『ある日突然アジング・メバリングが上手くなる』を読んでいただければと思うが、目に見えない海の中での魚の行動を、目に見える地形や天候、潮の干満等、加えて魚の習性というものから分かって(想像して)の、それとともに餌となるものの行動、習性をも分かっての、それなりにそれに見合った形でのルアーの操作が(現実のありかたと一致した時に)見事な釣果を生むのだということが、筆者自身の豊富な経験とともに説かれている。

また、ルアー釣りというものが分かっていなかったという思いとともに感じさせられたのが、どこの世界も同じなのだなあということであった。

手技療法術の世界にあっても、目に見えない身体の中で起こっていることを、様々な事実と一般論を手がかりにして想像しつつ施術を行なっていくのであるが、自身の(治療者の)想像が現実のありかたと一致した時にはじめて症状の劇的な改善が可能となって行くのであり、しっかりと事実に基づいた想像を膨らませる実力の有無が、手技療法術の施術の実力を決めてくるのである、と。
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