「正義の告発の陰で」〜西宮冷蔵事件のその後〜

『事件の涙　Ｈｕｍａｎ　Ｃｒｏｓｓｒｏａｄｓ選▽正義の告発　雪印食品牛肉偽装事件』 を見た。そのあまりに酷い現実に、自身であれば到底正常を保てない、と絶句させられるとともに、その現実に耐えて頑張り続けている姿に、ただただ頭の下がる思いがした。

昨夜、仕事後、父のリハビリを終えて帰宅して、食後にテレビをつけると、陸前高田市の醤油メーカー「八木沢商店」の復興？を取り上げた番組があり、大変だったんだなあ、よく頑張ったなあ、自分も負けずに頑張らないなあ、との思いとなって、ついでに「八木沢商店」の醤油を味わってみたい、とネットで探していた。

するうちに、『事件の涙　Ｈｕｍａｎ　Ｃｒｏｓｓｒｏａｄｓ選▽正義の告発　雪印食品牛肉偽装事件』という番組が始まった。

そういえば、そんな事件もあったなあと見ていると、雪印の偽装を告発した水谷洋一氏とそのお子さん二人の、あまりに酷いその後の現実が描かれていた。

そのあまりにものつらく悲しい現実に、またその現実に負けずに頑張り続けている水谷さん、それ以上に会社を引き継ぎ頑張り続けている息子さんの姿に、自身の姿をそこに重ねて視ることができるだけに、感動というよりも、自分だったら正常を保っていけるか自信がない、よくぞ耐えて頑張り続けておられるなあ、とただただ頭の下がる思いがした。

「逃げられるものなら逃げたい。でもそれは出来へん！」と言われていた息子さんの姿に共感するとともに、30代の若さでよく......と。

自身の大変、つらい、という現実などかわいいもの！との思いとなった。もっとしっかりと頑張り続けねば！との思いとなった。

久しぶりに観る、重く、しかしながら、自身に頑張る力を与えてくれると思えるテレビ番組であった。さすがNHKというべきか。