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70代女性、左肩の痛みを訴えて受診。ドクターの診断は五十肩(= 肩関節周囲炎)。
望診では、骨盤後傾 + 膝重心の典型的な姿勢。問診で、半年くらい前から現在の症状があったが、特に治療はせずに来ている。徐々に痛みが強くなってきて、今回受診ということであった。
ドクターからの施術オーダーが、頚肩、左肩のマッサージであったので、ともかく座位で両肩から始め、左上肢挙上を試す。 上肢挙上時に上腕三頭筋・二頭筋に痛みがあるとのこと。
肩のこりも左肩が強い。「左半分が悪い。肩だけでなく耳鳴り鼻づまりも左側にある。」とのことであったので、腹臥位で確認すると、左半身に強いハリ・コリがある。
一通り症状を取るべく施術して、再度、座位で左上上肢挙上させると痛みもなく、特に問題なくできる。
「上がるようになった!」と喜ぶものの「ほぐしてもらったから上がるけれども......」と。
そこで、「股関節重心」へと姿勢を矯正して、それを保ったまま両肩を脱力させたら、「肩の力が抜けます!こんなリラックスして肩が楽なのは初めて!」と涙目で感激されていた。「今日来て本当に良かった!」とも。
この事例では、何らかの原因で左足重心かつ骨盤後傾となっていたものを「股関節重心」に姿勢を改めることで、劇的に変わった。「股関節重心」を続けることで、多くの症状が軽減していきそうである。
未だ左足重心の問題がそのままであるが、これも「股関節重心」を続けることで、と思う。
自身の勤めるクリニックは施術時間は10分プラスアルファまで、となっているので、本日はここまでであった。