人間は、それゆえ我々は何を食べるべきか?
結論的には、それを知るには「生命の歴史」に尋ねるしかないのであるが、何回かに分けて、自身の食に関わる認識の深まりとともに、そこを説いてみたい。
「どのような食を摂るのか?、摂るべきなのか?」ということは、「どのような運動(姿勢をも含めて)をするのか?するべきなのか?」という事とともに、本能をほとんど失ってしまっている。それゆえ自然に任せては、自身の欲求に従って行動していては、正常(=健康な状態)を保てない我々人間にとっては、大問題である、であるはずである。
にもかかわらず、現代の日本(人)においては、それを知る人がまれである。まして、それを実践している人は......。
これは、病気の、それゆえ健康の(少なくとも、病気になっていかないという意味での)専門家であるはずの医師(のほとんど)ですらが、「好きなものを適度に食べていれば良い!」というレベルであり、せいぜいが「塩分の取り過ぎは体に悪い。」(高血圧、腎臓病等に関わっての)「糖質を取りすぎてはいけない。カロリーオーバーはいけない。」(糖尿病、肥満等に関わっての)等々ぐらいのものである。
そこには「人間は何を食べるべきか?」や「日本人は何を食べるべきか?」という確たるイメージや問いかけもなければ、「体系的な食事法」というものも、無きが如くである。
しかしながら、最初に述べたごとくに、我々人間は、ほとんど本能というものを失ってしまっているが故に、自然に任せては、各々の好き勝手に任せては、偶然に健康的な食を摂る人は何 % かは存在するだろうが、大多数は、それなりにの歪んだ食の摂り方となってしまい、その内のまた数%の人々は、さらに大きく歪んだ食(いわゆるグルメ三昧や極端な偏った食事制限、スナック菓子類を食の中心に据えるという極端な偏食等々)を摂ることになってしまい、結果として、食の歪みによる病へとなっていってしまっている。
そのような状況が(生活習慣病ということが大問題となってしまって、国をあげてのメタボ対策を取らざるを得なくなる所まで来てしまっている)日本の現状であると思える。
それだけに、「何を食べるべきか?」「何を食べれば病んで行かない( = 健康を保てる)のか?」ということは、我々にとっての大問題であるはずである。との思いからの、今回の「人間は何を食べるべきか?」である。
結論から言えば、我々日本人は日本の伝統食(植物性雑食 + 魚介食)を!ということになるのであるが、現代においてはそれを知る世代は少数派であり、都会においてはそれはほぼ失われており、そう遠くない将来に、日本全国から失われていきかねない状況である。
そんな現在であるだけに(そういう意味では、そうでない意味でも、『日本の食生活全集』(農山漁村文化協会)は歴史に残る大作、労作との思いがしている。)、その人間が食べるべき食の構造・過程的構造を、自身の食に関わる認識の発展とともに、何回かに分けて説いてみたい。
そのことの理解が、自身のブログ読者の皆さんの健康に役立つ内容になっていけるように、との思いでのブログ記事である。
また、この食の問題は、運動(と姿勢)の問題と表裏一体となって、自身の体調を整える(= 膝や腰の痛み、喘息や耳鳴り等からの回復)のを助けてくれたこと、でもある。
自身のような問題を抱える方のお役にも立てればと思う。