東洋医学の実践的理論研究~人間が病むということの過程的構造からの東洋医学的治療論の研究~

人間が病むということの過程的像から、鍼灸等の問題を説いてみたいと思います。よろしくお願いいたします。

鍼灸問答(3ー1/3)〜片手挿管は何のために・小先生との対話〜

2019-04-03 08:46:19 | 鍼灸問答
(初めての実技授業後、数日経っての片手挿管の難しさに根を上げた鍼灸初心者と小先生との対話)

生徒)先生!片手挿管って何のためにやるんですか?ディスポ鍼が当たり前の現代では大して意味が無い!と聞いたのですが?

小先生)誰がそんなことを?確かに、ディスポ鍼は最初から鍼が鍼管に入った状態だから、片手挿管を行なわずに施術することも可能だけれども......逆に、片手挿管が出来なければ出来ない施術の方法もある。

生徒)じゃあ、片手挿管を使わない施術をするなら、出来なくてもいいですよね。

小先生)そういう考えかたもあるが、諸君らはこれからの鍼灸を担っていく人なんだから、最初から施術の幅を狭めないほうがいい。

生徒)でも、確か代田文志は息子が片手挿管を苦労して練習しているのを、お前は医学者になるのだから、そんなつまらないことをせんでいい!と叱りつけたとか......。

小先生)今は大変なだけで役に立たないと思うかもしれないが、歴史的に残ってきたものですから、人類の文化遺産の習得と思って頑張って片手挿管をものにしてください。

1分間に10回以上出来ないと二年に進級出来ないんですから......。

生徒)はあ(溜息)
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4 コメント

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鍼灸問答(3)〜片手挿管は何のために・小先生との対話〜 (自由びと)
2019-04-03 10:35:27

お久しぶりです。

会話での表現は、弁証法的ですね。
私も気に入っている、表現形式です。

さて、一般論として、
自分が苦手で嫌な事から目を背けずに、
前向きに挑み、立ち向い、続られるなら、
そこから、
挫けない心・闘魂への道が拓けるでしょう。

~とは…分かっていても、
いつも、そんな時に、
逃げ道・避け道を探してしまう自分を感じています。

そんな時の自分には、その事の必要性を
理屈で理解させ、心で実感させる事が重要です。

また、指導者からの強制力を主体的に受け止め、
自分に必死にやらせる事が必要ですね~
いつも楽したい・ナマケたい私にとっては…



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Unknown (kagakuteki-sinkyuron)
2019-04-03 14:31:50
お久しぶりです。ご無沙汰しております。

本ブログも鍼灸学校での学びの総括を!と取り組み出して、それが形になっていきそうでいかない、という何とももどかしい状態で一年以上の年月が過ぎていってしまっています。

それが鍼灸問答という対話、討論の形式で、漸くに何とか形になっていきそうに思えています。

出来ることならば自分一人で「滅ぼしあう対立物の統一」となる問答を!と思っています。

今後ともよろしくお願いします。
返信する
鍼灸問答(3)〜片手挿管は何のために・小先生との対話〜 (自由びと)
2019-04-03 21:52:52

頑張って下さい!
応援しています。
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Unknown (kagakuteki-sinkyuron)
2019-04-04 06:17:01
ありがとうございます。

お互いに、令和という新たな時代に新たな発展を持ちたいものですね。
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