東洋医学の実践的理論研究~人間が病むということの過程的構造からの東洋医学的治療論の研究~

人間が病むということの過程的像から、鍼灸等の問題を説いてみたいと思います。よろしくお願いいたします。

東洋医学の学びの総括(1-補)〜陰陽論とは何か〜

2018-04-09 19:40:41 | 鍼灸学校の学びの総括あるいは鍼灸・東洋医学とは何か
漸くに「東洋医学の学びの総括」も本論にあたる部分を書き始められた、とホッと胸を撫で下ろしているのであるが、自身の書いたものを読み返して見ると、あれもこれも書き足りない、との思いとなっている、ので出来る限り補って、と思う。

「陰陽論・五行論」について書いたが、そもそも「陰陽論」とは何か、「五行論」とは何か、その両者はどういう関係があるのか、無いのか、また、古代中国において東洋医学が「陰陽論・五行論」の力で誕生させられたとしても、そもそも東洋医学は何の為に誕生させられたのか、別言すれば、古代中国の人々は何をしたかったのか、ということについては、是非に説いておかねばならない、と思う。

まず「陰陽論」から、「陰陽論」とは端的には、世界の運動の根源は何なのか?世界の運動は何故なのか?という問題への答えである、と思える。

それは、農耕民族である古代中国人の生活から誕生させられた、作物を育てるということの無限といっていい繰り返しの中から、昼と夜とか、日向と日陰とか、晴れと雨とか、暑さと寒さとか、乾燥と湿潤とか......等々の陰と陽(と表象レベルでは捉え返すことの出来る)矛盾が作物を育てる根源である......そこから、そのことを表象レベルで捉え返せる様になっていっての、「陰陽論」の萌芽形態の誕生であり、そこからさらに発展しての、世界を認識する方法としての、「陰陽論」へとなっていったのであると思える。

そうして誕生させられた「陰陽論」によって、人間が生きている事実、人間が病む事実、病んでいく事実を、陰と陽とで解釈し、整理し、分類し、していっての東洋医学の誕生へ、であると思える。



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