東洋医学の実践的理論研究~人間が病むということの過程的構造からの東洋医学的治療論の研究~

人間が病むということの過程的像から、鍼灸等の問題を説いてみたいと思います。よろしくお願いいたします。

(加筆)経絡経穴の暗唱・逆〜知識から具体像へ〜

2024-11-01 14:17:00 | 鍼灸術・手技療法術
24/11/01 14:16)

経絡経穴の暗唱を終点から始点へと逆に行なった。経穴の知識から具体像への転換の必要性痛感する。

取穴実技の試験で、督脈(腰陽関〜大椎)、任脈(曲骨〜天突)の取穴部位を即答。という問題の出題を予告されている。

イメージとしては、「臍の上2寸は?」「下脘!」「胸椎10下は?」「中枢!」であるが、これまで経絡の流れ、始点→終点という形で暗唱を行なっているので、督脈は棘突起下という形で覚えているのでなんとかなるものの、任脈の中極〜陰交、水分〜巨闕はなんの指標も無いので、逆に終点→始点の方向で問われると、「臍の下2寸は?」と問われると即答出来ない。現実があった。

それでは不味いということで、任脈(と督脈)の経穴を終点→始点という形で暗唱した。時間にして30分ほどかかったけれども、任脈、督脈を逆から言える様になり、そうなると経穴の位置がリアルにイメージできる様になった。

と思えたので、経絡経穴を逆から暗唱することに意味がある。と捉えて、合わせて空手の練習では型を必ず裏ででも行なったことをイメージして、手の太陰肺経、手の陽明大腸経、足の陽明胃経、足の太陰脾経も逆で暗唱すること行なった。

経穴暗唱を逆で、終点→始点へと行なってみるとリアルにイメージ出来ていない経穴は即座に出てこず、それを逆の流れで暗唱出来る様にすると経穴のイメージが文字の像からリアルな像へと変化した。と思えた。

そもそも経穴を覚える目的は実際の施術で使うためであるのだから、クイズ的な知識では役に立たず、必ず知識を具体像へと転換するという手続きを必要とする。筈であるから、単なる暗唱であっても経穴を使えるものとする、ということは常に忘れるべきでは無い。と思う。

逆の暗唱は、そのための囁やかながらもの助けとなった。と思う。

通常、任脈の場合であれば、「会陰」を始点として、「曲骨」「中極」「関元」(丹田)「石門」「気海」「陰交」「神闕」「水分」「下脘「健里」「中脘」「上脘」「巨闕」「鳩尾」「中庭」「膻中」「玉堂」紫宮」「華蓋」」「璇璣」「天突」「廉泉」と終点の「承漿」へ向けて暗唱する。逆は「承漿」→「会陰」へとなる。

単に、逆に言うだけなのであるが言葉としての知識レベルであると、なかなかに経穴名が出てこない。体表指標、解剖指標で覚えていない経穴、骨度法や同身寸法で覚えているものはそれが困難であるし、単に言葉を知識としてだけ順に暗唱していた部位は、自身ではほとんど不可能であった。(画像は、教科書『経絡経穴概論』の任脈の図。)

【経脈・経穴の暗記については、施術とともに一つまた一つと、が一番のおすすめであるが、解剖図に重ねた形の資料も活用されれば、と思う。】

この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 「股関節重心」という気づき... | トップ | 三浦つとむの著作に学ぶ〜陰... »
最新の画像もっと見る