MJHA(日本を再び健康な国に)〜東洋医学の実践的理論研究~

MJHA(日本を再び健康な国に)という志で、食・運動(姿勢)・休息(睡眠)に関わる問題等を論理的に説きます。

灸と艾~初心者の為の艾選び~

2015-08-14 23:35:28 | 鍼灸術・手技療法術
灸嫌い?と思える同級生が多数いる。初心者にとっての艾選びの大事性痛感される。

四月に灸実技の授業が始まった時にはほとんどの同級生がそれなりに熱心に取り組んでいたのが、前期も中頃が過ぎる頃には授業は灸サロン?と化して、熱心に艾柱を作ったり、八分灸の練習をしたりが少数派になって行った様に思える。それと共に、お灸が嫌い!との声もあった様である。

お灸に対しての熱意の消失の大きな原因は、人それぞれいろいろあると思うが、その最大のものは教材の艾であるのではと思える。

教材の艾は、点灸用艾のランクで言えば、特級品とはいえないが、上級品の中でもそれなりに良い艾が選ばれていると思う。

では何が不味いのかといえば、湿気て押し潰されてしまっているとしか思えない状態のものが、教材として配布されている。何カ月も干さないでいる布団の綿の様といえば専門外の方にもイメージ出来るかと思う。

そもそもが硬く湿気てしまっているから、柔らかくひねって艾柱を作ろうにも作りようがなく、硬さと湿気が相俟って、半米粒大の艾柱でも水疱が出来るのは確実といっていいくらいに熱い。また、可塑性が少ないので艾柱の形を作るのも難しい。

にもかかわらず先生からは、きれいな円錐形を!とか、柔らかくひねって!とか上手に艾柱を作ればお灸はそれほど熱く無い!言われるのであるから、、、これでは、1~2ヶ月もすれば熱意が冷めて行っても当たり前だと思える。

初心者には、先ず艾柱をしっかりと作れる扱い易い艾が必要だと思える。自身で試したところ、これは特級品である必要は無く、点灸用の上級品であれば充分で、下級品でも状態の良いものであればひねる感触を云々するのでなければ良いと思われる。実際に灸をすえるとなると温度の問題で上級品以上が良いとは思うが。

灸術の未来を担うのは鍼灸学校の学生であるということに鑑みれば、灸術が廃れれば艾の需要も激減するということに思いを致すならば、艾メーカーは採算度外視でも鍼灸学校学生には良い艾を!となって然るべきだと思えるのだが、、、。

桐箱で養生中の教材の艾。天日干しすると天の陽気を受け取って良い艾になるという話もある。太陽との相互浸透と考えると良いかとも思えるが、、、。

今ごろになって、米粒大の艾柱が安定して出来る様になった。灸術実技試験のための練習の量質転化の結果と言えなくもないので、、、。
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