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(2015/11/01)
「経穴のうた」とは、361個ある経穴を経脈ごとに替え歌にしたもので、14経脈について作られていてyoutubeで視聴することができる。
作者のMAMI S.さんは、「東洋医学、鍼灸、経絡経穴、ツボの覚え方。14経脈を楽しく歌って暗記しょう。チャンネルのコンテンツはつぎの通り。(使用する音楽の権利は、youtube の規定に沿って処理しています)」と書いておられる。
実際に「任脈のうた」を試してみると、何度か歌って見るだけで簡単に覚えることができた。
それだけではなく、時間が経って覚えずらい経穴名が続く部分も、例えば、膻中(だんちゅう)玉堂(ぎょくどう)紫宮(しきゅう)華蓋(かがい)、璇璣(せんき)天突(てんとつ)、廉泉(れんせん)承漿(しょうしょう)の部分も、歌のメロディーと一緒なので、覚えやすく、時間が経って怪しくなっても、歌てみると簡単に思い出すことができる。口が覚えている。
経穴名、取穴部位、歌の3点セットにすれば、経穴名覚えやすく忘れ難いと思える。「経穴のうた」活用させていただこうと思う。
また、このことにかかわって?想起したことは、古代ギリシャ語では、語は音の長短によってリズムを持ち、古代ギリシャの詩人はこのリズムを使って、詩を朗読したということ。詩は目で読むものではなくて、口で歌い、耳で聞くものであり、場合によってはリズムに合わせて踊るものであったということである。
古代ギリシャ人が、現代人とは較べものにならないほどの強烈な記憶力を持っていたということ、本が一般的でない時代にあっては、その必要性があった。ということと共に記憶しやすい形式もあったのだ。と思える。
この形式とて、当初は無意識的に、次第に必要性から意識的に作り上げられていったものなのではあろうが・・・・・。
そう考えると、無味乾燥と思えた経穴の暗記も、古代ギリシャの、暗記の必要性との相互浸透で言語のあり方が発展していった歴史の繰り返しと思え、楽しく361穴を覚えていけそうに思える。ようになっていった。
【これには後日談がある。経穴名361個は鍼灸学校で暗唱試験(教員のところに行って、経脈単位で暗唱する)があったのであるが、自身はこの「経穴の歌」のおかげで1週間ほどの間に全て暗唱し、クラス最年長で、通常ならば記憶力も衰えという年齢であったにも関わらずなので、教員と同級生を唖然とさせた。という思い出がある。「反復説」の実践の有効性、実感した実践的事実であった。(人類の発展の段階としての古代ギリシャの時代の繰り返し、と捉え返しての実践であった。)鍼灸学生の皆さんには是非にとおすすめしたい。
ついでに言えば、ほとんどの人が自身も含めて、この暗記した経穴361個を鍼灸学校卒業後(正確には国試合格後というべきか)数年もしないうちに、よく使う経穴、経脈以外は、忘れてしまうものではある。 それはそれで良いのではあるが、膀胱経背部兪穴は、実際の内臓との関連性も高く、経脈としてだけではなく経穴としても鍼灸等の手技療法術に関わり続ける以上、役立つので、経穴名までもしっかりと記憶しておいたほうが良い、と思える。】
我々日本人にとっては中医学難しい面もあると思いますが、頑張ってください。
健闘を祈ります。
陰陽五行、経絡、穴性など沢山勉強する事があって、その上経穴を暗記するのに四苦八苦していたのでこの経穴覚え歌を知ってとても嬉しく思います。
ここ最近は勉強で煮詰まっていてしばらく笑う事も無かったのですが、この歌を聞いて久しぶりに笑いました。
楽しく経穴を覚えられそうです。
ありがとうございました。