絵話塾だより

Gallery Vieが主宰する絵話塾の授業等についてのお知らせです。在校生・卒業生・授業に興味のある方は要チェック!

2017年4月19日(水)イラストベーシックコース・授業内容

2017-04-20 15:28:39 | イラストベーシックコース
本日のイラストベーシックコースの授業は、先週に引き続きイヌイ先生の描き方を真似て模写していきました。

来月は修了展もありますので、修了展用の絵をイヌイ先生に見ていただき、アドバイスをもらっている方もいました。


「ボヤッとした印象なので、背景の輪郭を少し濃くしてあげるといいですよ」
とイヌイ先生は丁寧にアドバイスをされています。

イヌイ先生のイラスト模写もどんどん進んでいってますね。



細い線や小さな丸を描くのが難しかったようなので、面相筆の先を使って描いているのを見せていただきました。


小さな丸も丁寧に小さく円を描かれていました。
イヌイ先生の描き方は、細かく丁寧ですので、すごく時間が掛かるそうなんです。

教室を回って一人ずつにアドバイスされています。
・細い平筆や面相筆を使って丁寧に描く
・色を掠れさせたい時は、塗って直ぐに(乾く前)ティッシュで拭き取る
・輪郭がぼんやりしていたら、背景の色で輪郭を整える



二時間半でほぼ皆さん完成してきましたね。


イヌイ先生も新しい絵を描いておられました。


赤ずきんちゃんとオオカミでしょうか。
この続きも気になりますね。

最後30分で人物のバランスを説明していただきました。

モンスターやキャラクターなど、人物としての感じを出さない場合は簡単でもいいが、
年齢・性別が分かる人物になると、骨格を意識して描かないと、おかしなバランスになってしまうので注意してください。

関節(手・膝・腰・肩など)位置はどこにあるのかを確かめておきましょう。
服を着ていても、下にある骨格を意識する。

男性と女性とでも描き方は違います。
男性・・・直線で角張った感じ
女性・・・丸みをおびていて柔らかな印象

子どもと大人老人とでも描き方は違います。
子ども・・丸顔で目鼻口などのパーツな中心にある
大人・・・面長になる。目鼻口のパーツはタテに伸びる
老人・・・しわやたるみを足す

手を描くときは、五本の指と考えないで、親指と他の四本と分けて描きます。
手のひらと指の大きさが円の中に収まるバランスがいいです。



人物のバランスが分かりにくい場合は、同じポーズの写真を見て確認する。
描いたものに違和感があると、バランスは取れていません。

常に骨格を意識してスケッチしたり、モデルの写真を上からなぞって、人物のバランスを取る練習をしてみてください。

動きのない絵は描けるようになったという方は、
動きで感情を表現出来る絵を描いてみてください。
例えば、ビックリする、つまずく、振り向く、走る、など。

次回の授業は5月10日(水)です。
三週間ありますので、人物スケッチして練習してくださいね。

次回は、遠近感・立体感のある絵を描く練習をします。
持ち物はクロッキー帳と筆記用具です。
イヌイ先生の絵の模写も完成させてくださいね。





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2017年4月19日(水)絵本わくわくコース・WAKKUN先生の授業内容

2017-04-20 13:33:30 | 絵本わくわく塾
これまで、絵話塾の最後の授業には、絵巻物師の東野健一先生にインド式絵巻物ポトの上演をして頂いていましたが、
今年一月に70歳で他界なされましたので、この度は親交の深かったWAKKUN先生にお話をして頂きました。

WAKKUN先生と東野先生の出会いは30年程前。
WAKKUN先生の展覧会に、東野さんが観に来られてからの、お付き合いになるそうです。



本日は2016年1月17日にC.A.P.で開催されました「有頂天果無ポトゥアの宴」の中から、
「おおかみのたましい」「月夜の浜の芸くらべ」「灯りつけとうか」の三作品を上映しました。

WAKKUN先生と東野先生が感銘を受けた詩「ライジング」を朗読していただきました。



ネパールで医療活動をされていた岩村昇先生が、アフリカのザンビアで少年と出会い、
その少年が岩村先生の名前(昇)から「ライジング」という詩を書いたのだそうです。
「天がありその下に地がある 天から雨が降り地から草が生える……」という始まりです。
WAKKUN先生の画集『友だちがいてよかった』に全文載っています。



最後にWAKKUN先生から、
「本物に出会うこと。いろんな人と出会ったり展示を観に行ったりすることが大事」
「100人から100人が好きと思うことはない。皆に気に入ってもらう絵を描くつもりはないが、自分が思いっきり出し切った絵を描きたい」
「自分が自分に問いかけて答えを出すこと」
と、皆さんにアドバイスをいただきました。

WAKKUN先生、貴重なお話をありがとうございました。

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